
厳冬の昨今 屋上菜園活動がすっかり停止し
Dailyだった日記もWeeklyになってしまいました…笑
お届けするネタが少ないので…
わたしの野菜栽培の経緯についてお話しします!
【Hanna-papaのプランター野菜栽培理論】
今から約20数年前ファインディング ニモで有名な
クマノミとイソギンチャクを共生させた
海水サンゴ水槽に没頭しておりました。
今でこそ器具や飼育書が確立されて
それなりに飼育できるようになりましたが…
当時は海の魚や無脊椎動物を飼うには手探り状態でした…笑
新婚で新居をかまえた居間に南国の海を切り取った
水景を再現させ癒しの空間をつくるつもりでした。
しかし、お店の店主のアドバイスを聞きながら
いろいろやってはみるのですが
南の国から空輸されてきた高価な魚がバタバタ死ぬのです。
癒しの水景をつくるもりが これがストレスの固まりに…
会社から帰宅してまず魚のコンディションを伺います。
万が一パクパクしているようですと
一刻の猶予もなく夜中に水換えです。
なんせ 一匹 数万円もする魚がいましたから・・・汗

今現在 野菜のコンディションは即座に把握できます。
この観察眼はたぶん この頃に身についたのだと思います・・・笑
そこで数年 試行錯誤がつづき
上手く飼っている方を尋ねたり研究を重ねた結果
最初から魚を飼うのではなく
まず魚が悠々と気持ち良く棲める
環境をつくることが大切だと悟るのです。
皆さんもご経験があると思いますが
縁日で金魚すくいで持ち帰った魚を洗面器に入れて餌をあげたら
翌朝 水が白濁し金魚の体には白点病という白い膜がつき
すぐに死んでしまうのです。
これは金魚の棲める環境が出来上がっていないため
与えた餌は腐り 魚の糞もアンモニアとなり
猛毒化して魚を弱めてしまいます。
魚の体表にはいろいろな病原菌が介在しているのですが
ふだん健康に泳いでいるときには発病しないのに
魚の体力が弱ったとたんに病菌が活性化して死に至らしめます。
Natural Reef Tankという水槽づくり
今では法の規制により厳しく制限されていますが
当時は石垣島からで活きた白い砂と
サンゴの死骸でできたサンゴ岩を付着した生物が死滅しないように
空輸で取り寄せることができました。
そこにはゴカイやシャコ エビやカニの幼生
海藻や貝類など目に見える物から
肉眼では確認できない大自然の微生物を
水槽内に取り入れるのです。
すると様々な好気性微生物が
魚の糞の猛毒のアンモニアを無毒の亜硝酸に換え
そしてまた他の微生物が硝酸塩に換える仕事をするのです。
その硝酸塩は海藻の栄養となり繁茂し水槽内に酸素を供給し
そしてまた その海藻を魚やエビが餌にするという
小さな水槽内でも循環という自然の生態系が生まれるのです。
この微生物たちが活性化し熟成してくると
水は透き通るように輝き水換えも魚への給餌も必要なくなり
魚も輝きを増しサンゴもポリプを全開にひらく
まさに陽光きらめく南国の海の コンディションになります。
海水魚飼育理論を野菜栽培へ
水槽からプランターへ サンゴ砂から培養土へ
ゴカイからミミズへ そしてきらめく魚から彩りの野菜へ
野菜をプランターで育てるにあたり
まず最初から野菜を育てるのではなく
野菜が気持ち良く育つ環境は何かを考えます。
太陽光・水・土・空気
新緑が萌える5月の森を見ると どこにその力はあるのかと…?
秋に落葉した古葉や枯れ草を森の微生物たちが分解し
木々の栄養に換えているのです。
ならばその微生物の力をプランターにも連れてきて
有機物の肥料を分解させ野菜の栄養にしようと考えます。
目に見えるミミズやダンゴムシ
目に見えない無数の微生物を熟成させることにより
森の土の生態系に近づけていきます。
そうした活きた土で育てた野菜たちは病害虫が発生しても
微生物の食物連鎖の多様性で
ほとんど被害を受けることがなく
露地に負けない立派な野菜を作ることができます。
プランター栽培でも種採りをして翌年にその環境を遺伝子に刻み
さらなる進化した野菜を作ることができることを体現するのです。
海水魚飼育の趣味は膨大なお金がかかりました。
当時はDINKSでしたしバブリーな世の中でしたから・・・
でも現在は未曾有の大不況です。
一匹数万円の魚はひと袋300円の野菜のタネにかわり
一袋数千円の人工海水は一袋398円の培養土に・・・笑
そしてなにより野菜栽培は収穫という利益還元もあります。
今季5年目を迎えるプランター野菜栽培
今ではタネも自家採種し 肥料も自家製
堆肥も落ち葉で自分で作り土も再生させます。
もうお金のかかることが無くなった屋上プランター野菜栽培
これこそ キング オブ Ecoホビーではないでしょうか…笑

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