考察! アロイトマト。
今シーズン 一番のお気に入りで
いちばん気を入れて育てているアロイトマト。
興味深い栽培結果が得られたので
カテゴリー"考察"を新設して記述します。
先日、記事にしたアロイトマト
腐葉土と米ぬかをミミズに分解させた肥料と
合致して成功と書いたが・・・。
実は合致しなかったアロイプランターがあるのだ。
作付け予定ではアロイトマトを3本育てる予定で
自家製堆肥を鋤きこんだポットを3つ用意しておいた。
タネから発芽させ育てるアロイトマトは
当然のごとく予備分も含め多めに種蒔きをした。
ポットへの定植の時 良苗から選んで植えていくのだが
余ってしまった苗をどうしても自分で処分できず。
思案した結果 もうひとつポットが置けることになる
でも すべての作付けが終ったあとなので
熟成させた堆肥がなかった。
そこで野菜培養土を買ってきてこの土で植えつけた。
いろいろな種類のある野菜培養土
"有機"と うたってある物はすこし割高のような気がするが
ベランダ菜園家は土を買わなければならない。
わたしも例外ではなく毎年増えていくプランターを
この土を基本培養土として使ってきた。
ただ、使い込んだ土を再生するのに
多量の腐葉土や山の土、有機物を鋤きこんでいる。
今回 成功した3ポットのアロイには
この使い込んだ土と腐葉土と米ぬかを
熟成させた堆肥を入れてあるものだった。
手前3つは最初の作付けから用意してあったポット
いちばん奥が新しい野菜培養土で育てたポット
決して野菜培養土が悪いと言っているのではない。
無施肥栽培 関野アロイには合わないのである。
同じ環境で育てているのに新しい野菜培養土で
育てたアロイは枝も葉も太いしわき芽も多発して
いわゆる 暴れるという感じだった。
そして実には艶がなく尻から黒く腐りはじめている。
成功したアロイ3ポットには虫が
まったく付かないのに こちらには虫が付く。
しかも隣に並べてあるのにこのポットだけ虫が集る。
さらに興味深いこと・・・!
自分で発芽をさせてしまったトマトたち
どうしても処分ができず・・・かといって
自宅にはもう定植する場所がない・・・。
わたしの仕事場の前には大きな国道があって
そのフェンス沿いが植え込みになっているのです。
仕事の合間にトマトを眺めることもできるしー
捨てることのできない苗たちを
ここにゲリラ植えをしておいたのです。
もちろん 雨よけはないし
南側を大きなフェンスが建ち
日照は西日が少し当たる程度。
雑草が蔓延る中 とうぜん肥料も無し
ある意味、自然農。
でも、どうでしょ! この艶艶のアロイトマトの実をつけます。
葉も茎も か細いし わき芽なんかほとんど出ていない。
虫もまったくついてないのである。
これが 無施肥栽培 関野アロイの真骨頂なのか!
たまたまの偶然がアロイトマトの素性を解き明かします。
なぜ病気になるのか? なぜ虫がつくのか?
なにが必要なのか! なにが余計なのか!
はじめてのアロイトマト栽培にして
よ〜くわかりましたよ(フフッ)
でも、この生命力溢れるアロイトマトのたね
なんとか採取したいなぁ〜。
今は保護色だから気がつかれないけど
いや もう気づいてるのかなぁ〜
完熟するのを待っている人は
いったい何人いるのだろう〜(笑)
« 苦瓜コンテナ栽培 繁茂。 | トップページ | スイカ速報4 »
「考察!」カテゴリの記事
- 考察! 野草マルチ(2010.04.28)
- 考察! 炭素循環農法(2010.01.24)
- Hanna-papaのプランター野菜栽培理論(2010.01.17)
- 考察! ハモグリバエの被害。(2009.08.18)
- 考察! 真黒茄子 無施肥栽培。(2009.07.24)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
ゲリラ植え
考えましたね!
基本的にトマトは無肥料が良いのでしょうかねー?
なるだけ少ない肥料で畝は作ってますが、
F1種のミニトマト アイコは今年もたわわに実を
つけております。手のかからない良い子です。
脇目は上に行くほどすごいですけどね!
この様になったらあきらめて止めてしまいますが
で、もう少しトマトを楽しみたいと6/17にグリーンゼブラとロマン及びブラックチェリーの種蒔きしました。
スペックルドロマンは3枚の双葉での発芽が
3/5株も出現!固定種の性でしょうか・・・
育てても無駄でしょうか?
投稿: Ritsuko | 2009年6月26日 (金) 00時36分
すごく興味深い記事です><
うちも今年からの畑ですが、トマトはやせた土地のほうが甘くなる?とも聞いたので、あえて、肥料のほとんど無い耕しただけのところに、大玉のトマトを植えました。
すくすくと大きくなっていて、逆に鉢で植えて軒下にわざわざ入れているミニトマトのほうが虫が付きやすい感じです。
種類も違うのでなんとも言えませんが、人間が頭でっかちになって過保護に育てすぎるのも良くないって事なのでしょうか><
自然相手は難しい~><されどだからこそ楽しいですね!^^
投稿: かぶとむし | 2009年6月26日 (金) 02時01分
こんにちは。
我家のトマトもたまに尻腐れになることがありますが、近年ではなんとなくですが発生機序がわかってきたような気がします。
カルシウム不足が原因といわれる尻腐れですが、ポイントは根が健全に育っているかどうかだと思われ、本来生育に必要な養分を土壌中から必要に応じて吸い上げるところ、そうした根の機能を阻害する要因があることが直接の原因ではないか?と考えています。
培養土に問題があるかどうかは、他の一般的な大玉品種を同じ培養土で育ててみればその結果である程度判断できるように思います。
でも手間ですね。
いや、それより「天城肥え」の優秀さを証明しているかもしれませんね。
投稿: ギシコフ | 2009年6月26日 (金) 02時12分
素晴らしい考察ですね。
アロイ・・・
僕も大好きなトマトです。
トマトは基本的に荒れ地を好むものと思います。
アンデス生まれのタイ育ち!
そして、日本に根付いてほしいものです!
投稿: bakuhen | 2009年6月26日 (金) 10時59分
>Ritsukoさん
ゲリラ植え=どうしても処分できなくて・・・。
昨年、アイコを育ててポットに1本植えたものより
横長のプランターに3本植えた 密植過酷な環境の方が
実をたくさんつけました。トマトは危機感を持たせて育てた方がよいのかもしれません。エアルーム種は自家受粉を何代もくり返してきているので遺伝子が濃くなっているのかもしれませんね〜 Ritsukoさんがそこで選抜してしまうのも手ですが・・・あえて3枚の双葉の苗を育ててみるのも"考察!"です。後日、私も考察!で記事にしますが アイコのF2は
主枝がない苗でした。 お楽しみに!!
>かぶとむしさん
やせた土の方がエネルギーを実に集中させるんですね
その方が虫も付かず 病気にもならず・・・。
これって これからトマトを育てる上でのすごい興味深い経験ですね。大きい立派なトマトを育てるには肥料をと考えるのは育てる人間の頭デッカチの認識を換えないといけませんね〜
>ギシコフさん
今回の結果は 土が微生物によって生きてる土か栄養が豊富でも死んでいる土かの差かなとも感じております。
根が健全で健康に育っていれば たとえ隣で虫が発生していても寄せつけないのだと言うことが解りました。
土壌の中の 微生物の生態系バランスが整っていれば
病気も虫の多発もなく健康に育つんだなという認識です。
>bakuhenさん
この考察をくり返し
だんだん自分のアロイトマトにできたら嬉しいですね!
投稿: Hanna-papa | 2009年6月27日 (土) 20時13分
たぶん、新しい培養土は、水はけが良すぎるんではないでしょうか?
他のは堆肥が入って、水もちがよくなっていますし、。
プランター栽培は、地植えに比べると、やはり水分が圧倒的に少なくなると思っているのですが。
尻ぐされ果は、水分不足でカルシウムがすえなくて発生するとよく言われていますので。
うちは、地面があるのですが、日当たりが悪くて、、
屋上っていいですよね。さえぎるものが何もなくて。
大根や枝豆が立派にそだっているのは、日当たりがよさそうで本当にうらやましいかぎりです。
うちでも、プランターを活用して日当たりいい場所で大根を作りたいと思います。
プランターって容量とかありますが、やっぱ、どうしても、水はけが良すぎるとか、保持できる水分が少ないと感じています。
水耕栽培のトマトをやっている人は4Lも一日に吸収されるらしいですので、やはり、限られた容積で、ざるで水切りしているような状態で、根の入れ物が日光にあたることで余計乾燥するのかと考えたりしています。
ためしに、プランターの穴をふさいで育てててみようと思います。水没に注意しながら。
投稿: toma | 2009年7月17日 (金) 22時16分
あと、何年か無肥料でトマトを栽培していますが、虫、病気しらずです。
たまたま、ある一本の根元に培養土をまいたら、その木だけ虫に実が食われました。
若干、80%くらいの大きさになるとは思いますが、一応、無肥料でやっています。
みみずや虫は必須ですが。プランターでもミミズを入れておくと、いい感じで成長しています。
投稿: toma | 2009年7月17日 (金) 22時20分
tomaさん
コメントありがとうございます!
特にこの時期のプランター栽培は
過酷な環境下になるので難しいです。
野菜培養土は入っている肥料が効きすぎて
虫が発生し水持ちが悪いので尻腐れが…
やはり多様な微生物が織り成す"活きた土"でないとと感じております。
ミミズによる堆肥づくりと山の微生物の力を
借りた土づくりを強化していこうと思っております。 これからもよろしくお願い致します。
投稿: Hanna-papa | 2009年7月19日 (日) 10時37分